
ワンオペで2人育児中のライチ(@lychee_mama)です。
現在2児の母の私ですが、実は・・・2人目不育症で悩まされました。
子供の年齢差は4歳。
この4年の間に2人目を望んでいて授かったものの、連続して2度流産してしまい・・・。
当時悩んで、色々と情報を探していた時に見つけたのが「不育症」という言葉。
その頃「不育症」に関して、経験談や情報も、今より多くありませんでした。
運よく不育症の専門病院が通える距離に見つかり、受診することに。
血液検査で不育症の原因がわかり、無事2人目を出産までたどり着きました。
そんな私の不育症とわかるまでの日々、不育症専門病院の話、不育症から2人目出産や、当時の心境をまとめました。
私の経験談が、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
もくじ
不育症とは?
「不妊症」は耳にしたことがある方も、「不育症」については知らない方も多いかもしれません。
不育症とは?
A.不育症とは、妊娠はするものの、流産・早産を繰り返したり、死産となったりすることで、元気な赤ちゃんを得ることができない状態を指します。以下のものが含まれます。習慣流産:3回以上の連続した流産 *
反復流産:2回続けての流産
その他:1回以上の妊娠10週以降の死産(子宮内胎児死亡)など
* 流産とは、妊娠 22週未満で妊娠が終わることをいいます。通常、化学妊娠(化学流産)**は不育症の流産回数には含めません。
** 化学妊娠(化学流産) とは、妊娠反応は陽性になりますが、超音波検査を含めたその他の検査では妊娠が確認できないまま、次の月経が発来することをいいます。
私は、連続して2度流産してしまったことで、不育症を疑いました。
2度流産するのは確率的にもあることだから・・・と言われたんですが、また流産してしまったら・・・と考えると、心身ともに持つ気がしなかったんです。
なので、一度きちんと検査して原因がわかれば・・・と思っていました。
2人目不育症から出産まで・・・私の経験談
それでは、2人目不育症から無事出産できた当時を振り返っていきます・・・。
(流産の話もあるので、読むのが辛いなって感じた方は、「不育症を疑う」から読み進めてくださいね。)
2度の流産
1人目は結婚して1年後に授かり、妊娠中に大きなトラブルもなく出産。
そんな事もあり、まさか自分が2人目不育症になるとは、まったく想像もしていませんでした。
そして「不育症」の存在を知らなかった・・・
1回目の流産
旦那も私も兄妹がいるので「もう1人できたらいいな~」と話していた矢先、2人目の妊娠が分かり「やった~!」と夫婦で喜びました。
1人目の時は、嬉しくてフライング気味に病院へ行ってしまいました。。
(やっと胎嚢が見える頃で、翌週もう一度確認に来るように言われました。)
1人目の失敗を踏まえて、今回は胎嚢がきちんと確認できる頃に予約。
いざ病院で診察してもらうと、週数的に大きくなっているはずの胎嚢がとても小さかったんです。。
・・・先生の顔も深刻そうでした。
診察台でエコー画面を見ながら、私も「あれ??」と思いました。
先生から「・・・このままだとうまく育たないかもしれません。来週もう一度来てください。」
と言われました。
病院に来た時は、赤ちゃんの姿が見えるとウキウキだったのに、病院を出る時は頭が混乱していました・・・。
翌週、病院で確認しても、やはり胎嚢は変わらず。
先生からこのまま流産する可能性が高いと伝えられました。
まだほとんど見えないけど、確かにお腹にいる赤ちゃん。
簡単には状況を飲み込めませんでした。
先生が話していた通り、数週間後に流産。
「流産は、10~15%くらいは健康な夫婦でも起こることだから・・」と先生から励まされました。
子供の前で泣いている顔は見せられないし、周りの人にもほとんど伝えていなかったので、普段通りにしなきゃと無理して過ごしていました。
なかなか立ち直ることもできず、2人目を考えるのは、しばらくやめようと夫婦で決断。
2回目の流産
流産から1年経ち、私の年齢の事も考えて、もう一度頑張ることに。
そして、3度目の妊娠。
今度は不安な気持ちを抱え、病院に行きました。
前回と同じく・・・胎嚢が小さく育っていませんでした。
どうして・・・・また・・・と目の前が真っ暗に。。
流産の可能性が高いから、手術の予約をするように勧められましたが、予約はしないで帰りました。
だって・・・お腹にいる赤ちゃんは頑張っているかもしれないと思うと、諦めきれなかったんです。
その後出血してしまい、全身麻酔で流産手術をすることに。
しばらくは何も考えられず、心身ともにボロボロでした。
しかし、目の前に無邪気な息子がいてくれるだけで、日々救われました。
息子を見ると「生まれてきてくれてありがとう」と強く感じていました。
不育症を疑う
連続して流産してしまったので、病院から血液検査を勧められました。
(ちなみに、個人産院でした)
その時「不育症」という言葉は言われませんでしたが、子供がうまく育たない原因がみつかるかもしれないとのこと。
検査結果は、異常なし。
私の身体への負担を心配した旦那から2人目を諦めようと言われましたが、私は諦めきれず。
ネットで検索魔となって見つけたのが、「不育症」
不育症の研究で有名な先生の存在も知りました。
また、運よく通える距離に、その先生がいる不育症専門病院がありました。
その病院が「杉ウイメンズクリニック」
不育症の研究をしているので、他の病院よりも検査項目も多く、より深く不育症の原因を探すことができると評判でした。
予約は大体2~3ヶ月待ち。
少しでも原因がわかればと藁にもすがる思いで、電話しました。
予約できたのは、2ヶ月後。
保険適用外の検査も多く検査費用が高いので、旦那ははじめ反対していました。
杉ウイメンズクリニックで不育症検査
子供連れ禁止のため、息子を一時保育に預けてから杉ウイメンズクリニックへ。
久しぶりに1人で外出することもあって、少し緊張しながら向かいました。
院内は綺麗で落ち着いた雰囲気でした。
やはり予約が取れない病院だけあって、待合室にも人がたくさん。
中には夫婦で来ている方、海外の方も。
先生に診てもらう前に、看護師さんと問診がありました。
問診票を見ながら、1人目妊娠出産の話、流産の話をしました。
(個人産院の血液検査の結果、流産した時のエコー写真を持っていきました)
問診の時に、「血液系に問題があると、赤ちゃんがうまく育たずに流産や体重が少なく生まれることがあるからね。1人目は38週だけど出生時の体重も大きいし、血液系は問題ないかな・・・?詳しくは先生に診てもらいましょう。」と言われました。
ーそして、先生の診察ーー
看護師さんとの問診の内容を元に話してから、診察台に。
検査の内容は
- 血液検査(専門病院だから調べる項目も多い、原因が見つかりやすい)
- 子宮造形検査(子宮の形によっては、うまく育たないことがある)
- 子宮血流検査
子宮の形は問題ありませんでしたが・・・・
血流の検査中に、先生が「うーん?うーん。。」とうなっていました。
その様子に不安になる私・・・・。
先生から、子宮の血流があまりよくないとのことでした。
血液検査をして、次回の予約を取って、帰りました。
検査結果がわかるのは、1ヶ月後・・・・。とても長く感じて、この期間ずっと気がかりでした。
ちなみに、検査結果がわかるまでは、なるべく妊娠しないようにと話がありました。
原因が見つかっても、妊娠していると治療できないので・・・・。
検査費用は、大体98,000円
個人産院で検査した項目は、差し引いてくれました。確か2項目だったような。
一部保険がきく検査もありますが、ほとんど自己負担なので高額でした。
不育症の検査結果で、血液凝固に問題が・・・
1ヶ月後、緊張して病院へ。
不育症の原因が分かれば治療できるので、何かしら見つかっていれば・・・と願っていました。
血液検査の結果、血液凝固関連の数値がよくないとのこと。
赤いマークが付いている「凝固因子活性」「プロテインS活性」の項目で問題がありました。
血液凝固に問題があると、血栓ができやすく赤ちゃんまで栄養が届かず、うまく育たないと説明がありました。
私の場合は、薬を服用することで治療できるとのことでした。
診察後に、低用量アスピリン服用について、服用方法、お薬をもらい終わりました。
ちなみに・・・薬の服用方法は↓
- 妊娠をトライしたら、高温期の中間(大体次の生理予定日の1週間前)から、アスピリンを1日1錠飲む
- 生理が始まったら、アスピリンを飲むのをやめる
- 生理がなく、高温期が続いていたら、妊娠35週位まで飲み続ける
私は、バイアスピリン100㎎を処方されました。
その後、杉ウイメンズクリニックには、通院する必要はありませんでした。
妊娠中のバイアスピリン服用を快く思わない先生も一部いるから、もし処方してもらえなかったら来てくださいと言われました。
低用量アスピリンの服用を続けて、2人目出産
タイミングを取って、2回目に妊娠。
今回選んだ産院は、杉ウイメンズクリニックの先生も知っていて、薬も問題なく処方してもくれました。
妊娠中のバイアスピリン服用についても理解があったので、助かりました。
今回は薬の服用もしているし、「きっと大丈夫」と毎日祈るような気持ちでした。
心拍確認、安定期まで不安もありましたが、少しずつ成長していくお腹の赤ちゃんを見ると、だんだんと安心に変わっていき・・・・。
つわりや、貧血気味だったりと、妊娠中ならではの症状はありましたが、大きなトラブルもありませんでした!
ただ杉ウイメンズクリニックでは、35週までバイアスピリンを服用するように言われていましたが、実際は30週位で飲むのをやめました。
無痛分娩で出産予定だったこともあり、先生からは「もしも出血が止まりづらくなったらいけないし、ここまで飲み続けていれば赤ちゃんも育っているから大丈夫」と言われました。
そして、38週2日で出産。
3200g超えの大きな赤ちゃんでした!
生まれてきた赤ちゃんも、とても元気で本当に安心しました。
毎日欠かさず、薬を服用しなければいけないのは大変でしたが、飲んでいることで安心感がありました。
2人目出産して、今思うこと
2人目不育症を乗り越えて出産できた今、思うことをまとめました。
ママに伝えたいこと、パパに伝えたいこと、それぞれ書いてみました。
ママに伝えたい事
とにかく言いたいのは、必要以上に自分を責めないでほしいです・・・。
当時の私は流産してしまった後、「せっかくお腹に赤ちゃんが来てくれたのに・・・・。もしあの時無理をしていなかったら・・・」「あの時、重いものをもたなければ・・・」とタラレバばかり考えて、自分を責め続けていました。
心身共に、もう充分傷ついているのに、さらに自分を追い込んでしまったなと。
悲しみにとらわれすぎてしまって、息子や旦那をちゃんと見てたかな・・・と、あとから思いました。。
2人目にそこまでこだわらなくても、ここにいる息子と旦那との家族の時間をもっと大切に過ごそうと思えるようになるまで、時間がかかりました。
それから、私のように1人目の出産は問題なくても、体質が変わってしまうことで不育症になることもあります。
20代から30代になれば、体質も変わってしまうのも仕方ないことですよね。。
もしかしたら不育症かも・・・と思ったら、一度検査を受けるのもいいと思います。
私の場合、運よく原因が見つかり薬で治療できましたが、中には調べても原因がわからない場合もあるそうです。
万が一原因が見つからなかった場合どうするか・・・一度夫婦で話し合ってから、検査を受けたほうがいいかもしれません。
パパに伝えたい事
もし私のように流産が続いてしまったら、できればママの気持ちに寄り添ってもらえたら嬉しいです。
誰かに話を聞いてもらえると気持ちも軽くなるし、もしママ側が話したくなければ、無理に話しかけなくても、そばにいてくれるだけで安心します。
しばらく落ち込んでいて、何も手が付かない状況になっているかもしれません。
そんな時は、どうか許してほしいです。そして責めないであげてください。
そして、もし不育症検査を希望していたら、一度話し合ってみてください。
どれも私が当時してもらいたかった事です。
そして落ち込んでいるママの分も、お子さんと一緒に遊んでもらえたらなと思います。
ここは、家族の踏ん張りどころ。
ママが少しずつ元気を取り戻すまで、見守ってもらえればと思います。
まとめ:不育症は検査すれば原因がわかるかもしれません!もし迷ったら、一度夫婦で話し合ってみては・・・。
不育症と言っても、人によって原因も違うし、治療法も違います。
流産が続いてしまって、もしかしたらと思ったら、一度専門の先生に診断してもらうのも1つの手だと思います。
私の場合は、なかなか気持ちの整理がつかなくて、時間が空いてしまいました。
不育症の原因がわかったことで、気持ちも前向きになって、2人目を考えることができました。
もし流産が続いてしまっても自分を責め続けるのは自分自身にも、家族にとってもいいことじゃないはず・・・・。
私のこの経験談が「こんな事もあるんだ!」と1つの選択肢として考えてもらえたら嬉しいです。
どうか…家族の未来が明るいものになりますように。
▽夫婦関係を見直すきっかけになったマンガ▽
▽1人時間でママから自分に戻る時間を▽